頭痛外来

頭痛外来とは?

頭痛外来とは

頭痛外来とは、頭痛全般を専門に診療する外来です。問診と各種の検査によって頭痛の症状を診断し、それぞれの頭痛の種類や状態、生活習慣に適した治療を行います。また、頭痛の種類や症状によっては入院が必要なため、適切な専門医療機関と連携して治療に当たります。
一口に頭痛といっても、実に300以上の種類が存在しています。そして世界で共通した頭痛の診断基準というものがあり、頭痛専門の医師はその基準に照らし合わせながら、いったいどの頭痛なのかを診断して、それぞれに適した治療を行っていきます。
ここで診断が誤っていたり、頭痛の種類に適した治療が行われなかったりすると、当然のことながら症状は改善していきません。まずは患者様のお悩みに親身に寄り添った問診で詳しくお話を伺い、検査を行って、その結果とあわせて正確に診断し、適切な治療を行うということ。これが頭痛専門の医師の仕事です。

どんな症状や悩みで
来院される方が
多いですか?

月に何度も頭痛が起きる、頭痛で寝込んでしまう、身体を動かすと頭痛がひどくなる、頭痛のせいで勉強や仕事や家事に支障をきたしている、市販薬では痛みが治らない、市販薬を頻繁に飲んでいる、頭痛による吐き気や嘔吐のため薬を飲むこともできない、何らかの病気が原因で頭痛が起きているのかを調べたい、などのお悩みを持った方が多く来院されています。
頭痛に悩む方の年齢としては20~40代がピークといわれており、当院の患者様の平均年齢は40歳前後となっております。そのうち女性が8割以上を占めています。

診療方法について

診療方法について

当院の頭痛外来では、症状について患者様から詳しくお話を伺ったのち、必要に応じてMRIなどの検査を行い脳の病気があるかどうかを診断します。追加検査や入院など、より専門的な診療が必要な場合には、専門病院と連携して治療を行います。多くの場合、検査をしても脳に異常が見つかることはありませんが、そこからさらに頭痛の種類(片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛、薬剤の使用過多による頭痛など)と原因をよく見きわめ、それぞれに合った適切な治療を行っていきます。
また、頭痛の周期や強さ、頭痛が起きるきっかけとなっていることはないか、薬の量や頻度、飲むタイミングはどのようになっているかなどを記録していただき、鎮痛剤を飲みすぎているようなら少し控えてみる、頭痛の引き金となっているものがわかったらできるだけそれを避けて生活する、といった生活習慣の面からの改善もサポートいたします。 頭痛の治療は、一度受診してそれでおしまいというものではありません。その後も継続して診察を受けていただき、日々の様子に合わせてお薬の調整もしていくというのが、頭痛外来としての診療の真骨頂ともいえます。
外来としての診療の真骨頂ともいえます。 頭痛の記録をつけるのに便利な「頭痛ダイアリー」というものがあり、こちらは日本頭痛学会のHPでダウンロードすることができます。

頭痛のいろいろ

片頭痛

検査をしても異常がなく、繰り返し頭痛が起きる一次性頭痛の代表です。セロトニンが関係し、脳の血管に変化が起きることで、周囲の三叉神経を刺激し、さらにその末端から炎症を起こす物質(CGRPなど)が発生し「ズキズキ」「ガンガン」と脈打つような強い痛みが引き起こされます。身体を動かすと痛みが増幅し、光、音、においなどの変化に敏感になるのが特徴です。頭痛以外に吐き気や嘔吐などを伴うこともあります。片頭痛の発作の周期は月1~2回から多い人で週1~2回、痛みの持続時間は数時間から、長いと3日間続くこともあります。
遺伝することも多く、お母さんやお父さんが片頭痛もちであると、その子どもさんも片頭痛もちになることがあり、早いと幼稚園のころから発症します。
片頭痛の発作の引き金としては、ストレスや、寝不足、寝すぎ、飲酒などがあります。逆にストレスから解放されてほっとしたときにも起こりやすく、せっかくの休日に、仕事もなくゆっくり寝坊したせいで、朝から頭痛が起きてしまうという人も多くいらっしゃいます。人混みや騒音、強いにおい、旅行での慣れない環境や、音と光の強い環境、気圧や気温などの天候の変化も頭痛の原因になりえます。女性は月経前後や月経中、排卵期によく頭痛の発作が起き、痛みや体調不良が続くことが多いです。片頭痛は20~40代の女性に特に多く起きる頭痛です。

片頭痛の発作が起きる数時間から1~2日前に、生あくびが出る、精神的に落ち込んだりイライラしたりする、などの予兆を感じる人がいます。発作の前兆として、視野にキラキラした点やギザギザした模様などが出現し次第に拡大する「閃輝暗点」があったり、手がしびれる人もいます。頭痛が始まるとそれらの症状は消失します。頭の片側だけが痛いとは限らず、両側が痛むこともあります。また、めまいや、肩やくびのこりも関係しており、「肩こりが原因だと思っていた頭痛が、実は片頭痛だった」ということもよくあります。
治療には鎮痛薬以外に片頭痛専用の薬や、頭痛を軽減していく予防薬もあります。個人差もありますが、予防薬は少なくとも3〜6ヶ月は続ける必要があります。 なお「偏頭痛」は誤った表記であり、「片頭痛」が正しい医学用語です。

緊張型頭痛

緊張型頭痛は、後頭部を中心に頭の両側や首筋、目の奥に、重苦しいような圧迫感や痛みが起きる頭痛です。「頭をはちまきで締め付けられているよう」「きついヘルメットをつけているよう」などと表現されます。
くびや肩のこり、身体がふわふわするようなめまいを伴うこともよくあります。緊張型頭痛は、片頭痛とは違って通常は吐き気を感じることはなく、身体を動かしても痛みが悪化することはありません。主な原因となるのは、精神的・肉体的ストレスによる肩、くび、背中の筋肉の緊張です。長時間のデスクワーク、ゲーム機・携帯の使用、車の運転、仕事の疲れ、身体の冷え、睡眠不足、精神的プレッシャーなどがきっかけになります。
痛みの持続時間には個人差があり、数十分から、一週間ほどダラダラと続くこともあります。片頭痛と合併して起こることも多いです。緊張型頭痛を発症するのは、女性のほうが男性よりも1.5倍ほど多いとされています。
日常生活の中での予防としては、軽い運動やストレッチ、入浴などで血行をよくすることが有効です。また、自分に合った高さの枕や度数の合った眼鏡を使用することも予防につながります。

群発頭痛

群発頭痛は、片側の目の奥からこめかみにかけて、ズキズキ、キリキリと突き刺すような、目をえぐられるような非常に激しい痛みがある頭痛です。痛みは数分のうちにどんどんひどくなり、数分から3時間ほど続きます。
頭痛の発作は2日に1回から1日に8回で、しばしば夜間の睡眠中に起こります。発作はある期間に集中して起こり、いったん起きると1~2か月の間ほぼ毎日のように繰り返し痛みが発生します。 発作時には痛み以外に、頭痛があるのと同じ側の目の充血、涙が出る、鼻詰まりなどの症状を伴います。群発頭痛の原因については諸説ありますが、まだ正確には明らかになっていません。
片頭痛や緊張型頭痛よりもまれで、女性より男性に多いです。また、飲酒により頭痛発作が誘発されることも特徴の一つです。

薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)

薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)は、もともと片頭痛や緊張型頭痛などの頭痛を持っている人が、頭痛薬を飲む量が増えていくうちに脳が痛みに敏感になり、薬も効きにくくなって、通常は感じないレベルの痛みでも強く感じるようになってしまっている状態です。
頭痛持ちの人は、大事な用事などの前に「痛みが起きないように」と予防的に薬を飲んでしまう傾向があります。そうして痛みがない状態でも薬を服用しているうちに薬の量が増えていき、やがて毎日のように薬を飲むようになり、効果もなくなっていきます。
市販の鎮痛薬だけでなく、医師から処方された薬によっても起こります。症状としては、頭痛が月に15日以上あり、しかも薬がまったく効かないか、効いてもごく短時間しか効果が持続しないというような状態です。頭痛ダイアリーなどを使って薬の服用量と頻度を記録し、使い過ぎていた薬を中止または減量する必要があります。ずっと飲み続けていた薬を突然中止すると、頭痛の悪化や吐き気などの離脱症状が起こる場合があります。このため断薬の際には吐き気どめや頭痛を予防する薬を処方します。薬剤の使用過多による頭痛にならないよう、頭痛薬の使用は月に10日までにしましょう。

くも膜下出血による頭痛

脳の表面には、くも膜という膜があって脳を包んでいます。このくも膜と脳との隙間のことをくも膜下腔といいます。このくも膜下腔にある動脈の一部がこぶのように膨れ上がって、脳動脈瘤ができます。脳動脈瘤が破裂すると、くも膜と脳の表面の間に出血が広がり、突然の強い頭痛を発症します。このようにくも膜下腔で広がる出血がくも膜下出血です。  男性よりも女性に比較的多く発症する病気で、40代以降からリスクが高まります。高血圧の人や飲酒・喫煙の習慣がある人、また父母、祖父母などにくも膜下出血の経験者がいる人は発症の確率が高くなります。
くも膜下出血のときに起こる頭痛は、何の前触れもなく、かつ非常に激しいもので、「これまで経験したことのないような痛み」「バットや金づちで強く頭を殴られたような痛み」とよく言われます。吐き気や嘔吐を伴ったり、そのまま意識を失うこともあります。このような場合は迷わずすぐに救急車を呼びましょう。
ただし、出血がわずかしかないと、軽い頭痛しか起きない場合もあるのです。その場合、痛みがおさまるまで様子をみたり、市販薬でやり過ごしてしまうケースが多くあります。しかし、そのような軽い症状の場合が最も危険で、放置すると再出血を起こし、体調が急変し、場合によっては命に関わる状態になってしまうため、すみやかにMRIやCTなどの検査と治療を受ける必要があります。頭痛の程度自体はそれほど強くなかったとしても、「これは今までの頭痛とは違う」という場合はすぐに受診してください。

椎骨動脈解離による頭痛

動脈解離とは、内膜・中膜・外膜という動脈の3層構造の一部が裂けて起きる病気です。脳動脈での解離の多くは、首の後ろから後頭部にかけて左右一対で存在している椎骨動脈という血管で起こります。解離の起きた場所や程度によって、裂けた血管が詰まって脳に血液を送れなくなったり、解離したところから血栓が血管の中を移動して末梢血管を詰まらせたりして、脳梗塞を起こすことがあります。また、血管の壁が外側が破れて、血液が外に漏れ出ると、くも膜下出血を起こします。
この病気によって引き起こされる頭痛は、突然の非常に激しい頭痛の場合もありますが、血管が裂けた側の後頭部痛が続くなど、片頭痛や緊張型頭痛と区別するのが難しい症状のことも多くあります。また、くびから肩にかけて重苦しい頭痛が続く場合もあり、問診だけで判断することが難しく、「単なる肩こり」「かぜによる頭痛」と診断されていることもあります。脳血管の病気のため、CTだけでは診断することができません。しかしMRIなどで血管の状態も含めて検査をすれば異常を発見することができますので、なにかいつもの頭痛と違うと感じることがありましたら、受診して詳しくお話を聞かせてください。

可逆性脳血管攣縮症候群(RCVS)による頭痛

可逆性脳血管攣縮(れんしゅく)症候群(RCVS)とは、脳の血管が部分的に縮んでしまった状態です。可逆性という名の通り、通常は発症してから12週間以内に攣縮が消失します。強い頭痛が突然起こり、1分ほどでピークに達して、1~3時間ほど続きます。さらにその後も繰り返し頭痛が発生することが特徴です。
シャワーや入浴、ウエイトトレーニングなどの負荷がかかる運動やプールでの潜水、トイレなどでいきんだ時、また性行為などが発作のきっかけとなります。MRI検査でも初回でははっきりと血管の異常が見られないことも多く、その場合には繰り返し検査を受ける必要があります。脳出血や脳梗塞を併発することもあります。またRCVSも脳血管の病気のため、CTだけでは診断することができません。

脳腫瘍による頭痛

脳腫瘍は脳やその周辺に発生する腫瘍のことです。頭蓋骨の内側で発生するため、ある程度の大きさになると脳を圧迫したり頭蓋骨内の圧力が上昇することで頭痛や嘔吐、手足の麻痺やしびれ、目のかすみなどが起きます。
腫瘍が大きくなっていくにしたがって、脳に対する影響が強くなります。脳腫瘍による頭痛には特徴がないことが多く、軽い頭痛でも症状が続く場合には、早期発見のためMRIで脳の様子を調べることが必要です。

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